化石のような想いは

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世界の裏側の川辺を通って写真を撮りながら音楽を聴いた。
瞬きの間が小さくなって瞳孔はきゅっと凍えた。
空には何もなくて寒さも薄れてきてぼんやりと爽やかな気持ちがしてた。
でもそれはソラニンのおかけで、本当は夕暮れに近い何かがつきまとった。
川辺から工場の群れを挟んだところに僕の育った町があって、空を敷き詰めたような景色がとても奇妙に思えた。
三年前に出来た美容室は気づいたらテナント募集の国旗を掲げてたくましく廃れていた。
数週間前に十代を失ったことを思い出して決意した。
曖昧なまま固まった紙粘土は水に漬けられて呼吸を夢見た。
「大丈夫さ頑張ろうぜ。」
スーパーの前に繋がれたパピヨンが無邪気に寄ってきた。